第4話 名前、なんて言ったっけ

ホストクラブの店内を見渡す兄弟の背中。明るくにぎわうフロアの奥に、先輩ホストたちが女性客を囲んで笑っている。タイトル『第4話 名前なんて言ったっけ』が表示されている。

ホスト 初出勤 体験談 名前なんて、誰にだってある。でも、“覚えてもらえる名前”は、そう簡単には手に入らない――。

初めての出勤。笑われた面接、ぎこちない朝礼、誰にも声をかけられない夜。

だけどその最後に、ひとつだけ、救いの声があった。

これは、名前をもたない新人ホストが、「記憶に残る存在」になるまでの第一歩。

ホストクラブの店内に緊張しながら足を踏み入れる兄弟。挨拶をするも返事はなく、奥の席に座る先輩ホストが無言で彼らを見る。
朝礼の場面。店長がホワイトボードの『新人教育三ヶ条』を熱弁し、兄弟が他ホストたちと共に大声で挨拶を練習している。
朝礼後、兄弟が店内に立ち尽くす中、昨日出会ったカズが再登場し『今日は逃げんの?』と声をかける。緊張が走るシーン。
カズが自然体で兄弟に話しかける。昇大と龍斗がそれぞれ名前を名乗り、カズは『覚えなくてもいいよ』と軽く返すやり取りが描かれる。
営業開始の瞬間。店の雰囲気が一変し、他のホストは客席へ向かう中、兄弟だけが名札もなく放置されている。
営業終了後、ソファでぼんやりと座る兄弟にカズが『飯でも行くか』と声をかける。兄弟の表情にわずかな救いが差す感動的な締め。

今日、俺たちは“何もしなかった”かもしれない。
けれど、この夜のことは、きっと忘れない。

いつか、この名前が名札に刻まれる日まで――。

■この話をぜひ原作小説で読んでください!

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Rising Dragon-その肩が、道しるべ- 

「第4話 名前、なんて言ったっけ」

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