第5話 ホストの“名前”は、自分で作る

ホスト 源氏名 決め方 第5話『ホストの“名前”は、自分で作る』の表紙。深夜の牛丼屋で、カズ・昇太・龍斗の3人が並んで黙々とご飯を食べているシーン。ホストの“名前”に込める意味をめぐる物語の静かな始まりを象徴する。

営業後の深夜。
牛丼屋に並んだ3人の前には、静かな湯気と、少しだけ重い空気があった。

「名前」――
それはホストにとって、呼ばれるためのものじゃない。
“何者として生きるか”を選ぶということだった。

第5話1ページ目。牛丼屋にて、カズが“源氏名”について語り出す場面。昇太と龍斗は真剣な表情で耳を傾ける。源氏名には“顔”でつけるものと“中身”で選ぶものがあると話すカズの言葉が印象的。
第5話2ページ目。カズが自身の源氏名“カズ”の由来を語る。過去に一緒にいた人物の名前を引き継いだこと、そこに込められた願いや思いが静かに語られる。3人の表情から空気の重さが伝わる。
第5話3ページ目。翌日、店内にてテンション高くホワイトボードに源氏名案を書き出す店長と、それを引き気味に見つめる昇太・龍斗。候補名「キラ」「レイ」「刃(ジン)」に対し、2人は戸惑いを隠せない。
第5話4ページ目。兄弟が静かに本気で源氏名を考える場面。昇太は本名“昇太”で行くと宣言し、龍斗も“龍斗”で行くと微笑む。二人で“昇龍”になるという思いが共有されていく。
第5話5ページ目。カズも含めた3人での静かな会話。名前に込めた意味、それぞれの決意が交錯する。最後のコマでは3人が横並びで座り、一体感と静かな絆を感じさせる演出。
第5話6ページ目。営業中、兄弟が初めてホストとして自分の名前を名乗る場面。客の前で“昇太です”“龍斗です”と名乗り、胸に光が灯るような演出で、彼らの決意と成長が表現される。
第5話7ページ目(ラスト)。営業後、朝焼けの歌舞伎町を3人で歩くシーン。龍斗が“昇龍って、いつか名前じゃなくて伝説にできたらいいな”とつぶやき、昇太がそれに微笑む。背中越しのラストカットが物語を優しく締めくくる。

初めて、自分の名前を名乗った夜。

それは「ホストになった瞬間」じゃない。

きっと、“誰かのために立ちたくなった”瞬間だった。

――この名前で、“昇っていく”。
二人がそう願ったその時、伝説の片鱗が、静かに灯り始めた。

次回予告:第2章「ホストの世界へ」 開始

第6話「指名って、どうやって取るんですか?」

源氏名ではなく、“自分”で勝負する兄弟。
待っていたのは、売れない現実、厳しい営業、そして結果を求められる日々。
先輩ホストたちから学ぶ“戦略”と“魅力”――
ホストという職業のリアルが、彼らを試し始める。

■この話をぜひ原作小説で読んでください!

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Rising Dragon-その肩が、道しるべ- 

第5話 ホストの“名前”は、自分で作る

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